マテリアル用語集

ヴィンテージ&アンティークの素材や手法の用語を随時ご紹介していきます。


ベークライト ・・・『Bakelite』 


高価な琥珀(アンバー)など、天然樹脂の代用品として開発されました。
「ベークライト(ベーカライトと英語圏では発音する)」とは、1910年ベルギー出身の米国人化学者Leo Baekelandが特許をとった、 熱に溶けないフェノール樹脂(石炭性樹脂)の商標です。

ベークランド社の「ベークライト」は、くすんだ色を数色しか出すことができなかったので、1920年代に特許が切れると同質のフェノール樹脂を生産し豊かな色彩を可能にしたメーカーが次々と現れました。

ベークライトの専門書では、1910年代から1960年代初期の熱硬化性フェノール樹脂全般を「ベークライト」と定義しています。

アメリカでの検査の方法で一番使われているのが、「Formula 409」検査で、これは米国で広く使われる洗剤でそれを綿棒の先につけてベークライトをこすると、黄色かタバコのヤニのような色が綿棒側に付着するという方法で本物のベークライトかを検査する方法です。

簡単な方法では、熱に溶けないプラスチックですので、熱湯に30秒ほどつけて、フェノール特有の刺激臭があるかどうかでわかる方法もあります。

仲良くしていたイギリスのベークライトを専門に扱うアンティークデイラーが、手でベークライトを擦って、このにおいがフェノール臭だよと、教えてもらったことがあります。






セルロイド・・・『Celluloid』


世界で最も古い人口樹脂といわれ、高価な象牙の代用品として1856年にイギリスのAlexander
Parkes が作りました。

その後1869年にアメリカ人ジョン・ハイアット氏が象牙の代用品として開発した樟脳とニトロセルロースを合成した半合成プラスティックを『セルロイド』と呼びます。

成形が簡単で、細かな細工ができ、とても薄くできるので、初期のフィルムや
ピンポン玉、ギターのピックに使われました。

20世紀の半ばまでは、食器の取っ手や万年筆の筒や眼鏡のフレーム、洋服の襟(カラー)やおもちゃ、飾り物などに広く利用されました。






ルーサイト・・・『Lucite』


1940年代に安価な成型樹脂として、DuPont社が登録商標をとりました。

特に1950年代に いろんな形のルーサイトの箱型バッグがデザインされ、当時のセレブリティー達にもてはやされました。

そのころの映画を見ていると、主人公の女性がおしゃれに持っているのが見られます。有名なのが1953年のナイアガラという映画で、マリリン・モンロー持っていた小さなバッグがルーサイトバッグでした。