FG732 1910年代ウクライナ製黒い木の実刺繍ホームスパンリネンワンピース
FG732

29,800円(税込)

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生産国: ウクライナ
年代 :1900-1920年代
コンディション: ★★★☆
SIZE : 胸まわり134cm ・着丈124cm ・すそまわり144cm
マテリアル :ホームスパンリネン
重量 :787g


1900-1920年代 ウクライナ製木の実黒刺繍ホームスパンリネン長袖ワンピース。
ボタンを留めた時の首まわり52cm、首のトリミング7mm、アームホール75cm、肩幅48cm、袖丈48cm、前の開きは27.5cm、パフスリーブの幅(片面)28cm、袖口廻り27cm、袖口トリミング5mm・裄丈80cm(後ろ首の中央から、肩を通って袖口までの長さ)です。

生地はフラックスの茎の繊維糸を手で紡いで織り上げた麻布で現在では大変希少価値の高いオーガニックのホームスパンリネンです。しっかりと織られた生地になります。ホームスパンリネンで少し毛羽立ちのある風合い、お色は温かみのある生成りです。このドレスは、昔からリネンの産地でもある東欧ウクライナで製作された、素朴で温かみあふれる 長い年月を経たリネンです。細かなクロスステッチで手刺繍がほどこされた一品です。ウクライナのフォークロアのお洋服は、その地方の独自性や個性がデザインに表れております。このドレスはウクライナのポルタヴァ地方の村で作られたもので、この地方の模様である木の実やリーフのクロスステッチが手刺繍されております。

肩には木の実やリーフが黒と赤で刺繍されています。たっぷりした生地のパフスリーブは、ふんわりと大人のかわいらしさを演出していて、ウクライナの伝統的な刺繍の図案ですべて手刺繍です。首周りに緻密なギャザーが施してあり、体が動きやすい工夫が見られます。首にマザーオブパールボタンが付いております。すべての縫製もハンドステッチされています。ミシンステッチとは違う温かな雰囲気はハンドステッチならではですね。アンティークリネンで厚みがありしっかりと織られたリネンです。

1910~20年代頃のアンティークホームスパン(手紡ぎ)リネンですので、素朴な手織りならではの繊維の太いところや細いところ、ネップ、色にむらがみられます。この不均等な織りのナチュラルなファブリックがホームスパンの味ですね。裾のレースのようなカ刺繍部分に刺繍の抜けなども確認できます。左胸上に2か所(1.2cm角と1.5cm角)丁寧に修繕されたダーニング(Darning:ダーニングは、ヨーロッパの伝統的な衣類修繕の手仕事です。)がございます。クロースアップのお写真でご確認ください。ダーニングもアンティーククロージングの愛おしい個性の1つではないでしょうか?歴史のある古いものの味わいとしてお楽しみ頂けたら・・・と思います。このままトロンと着ていただいてもよし、太ベルトなどでウエストをブラウジングし、丈を調節して着られても、アンダースカートやワイドパンツ、タイツでコーディネイトされても素敵です。芸術性の高い東欧の民族衣装の歴史に思いをはせながら、お部屋に飾っておかれても、うっとりしてしまいます。