生産国: ウクライナ
年代 :1900-1920年代
コンディション: ★★★☆
SIZE : 胸まわり124cm ・着丈98cm ・すそまわり143cm
マテリアル :ホームスパンリネン
重量 :646g
1900-1920年代 ウクライナ製葡萄と蝶々刺繍ホームスパンリネン長袖ワンピース。
ボタンを留めた時の首まわり46cm、首のトリミング11mm、アームホール58cm、前の開きは29cm、パフスリーブの幅(片面)30cm、袖口廻り20.5cm、袖口トリミング13mm・裄丈69cm(後ろ首の中央から、肩を通って袖口までの長さ)です。
生地はフラックスの茎の繊維糸を手で紡いで織り上げた麻布で現在では大変希少価値の高いオーガニックのホームスパンリネンです。しっかりと織られた生地になります。ホームスパンリネンで少し毛羽立ちのある風合い、お色は温かみのあるグレーがかった生成りです。このドレスは、昔からリネンの産地でもある東欧ウクライナで製作された、素朴で温かみあふれる 長い年月を経たリネンです。細かなクロスステッチで手刺繍がほどこされた一品です。ウクライナのフォークロアのお洋服は、その地方の独自性や個性がデザインに表れております。このドレスはウクライナのポルタヴァ地方の村で作られたもので、この地方の模様である木の実やリーフのクロスステッチが手刺繍されております。
肩には葡萄や蝶々、リーフが黒と赤で刺繍されています。蝶々の刺繍はかなりレアです。当店では2006年からウクライナ刺繍のお洋服を450枚以上お取り扱いしてきておりますが、蝶々の図案の刺繍はこのワンピースで2着目です。たっぷりした生地のパフスリーブは、ふんわりと大人のかわいらしさを演出していて、袖全体に葡萄&蝶々柄の刺繍は圧巻です。手首の小さいバンド部分にも丸い赤い木の実柄が連続で刺繍されています。首周りに緻密なギャザーが施してあり、体が動きやすい工夫が見られます。首にマザーオブパールボタンが付いております。すべての縫製もハンドステッチされています。ミシンステッチとは違う温かな雰囲気はハンドステッチならではですね。アンティークリネンで厚みがありしっかりと織られたリネンです。
1910~20年代頃のアンティークホームスパン(手紡ぎ)リネンですので、素朴な手織りならではの繊維の太いところや細いところ、ネップ、糸の色にむらがみられます。この不均等な織りのナチュラルなファブリックがホームスパンの味ですね。前スカートの裾近くに目立たない薄い着色が確認できます。クロースアップのお写真(最後の画像)でご確認ください。歴史のある古いものの味わいとしてお楽しみ頂けたら・・・と思います。このままトロンと着ていただいてもよし、太ベルトなどでウエストをブラウジングし、丈を調節して着られても、アンダースカートやワイドパンツ、タイツでコーディネイトされても素敵です。芸術性の高い東欧の民族衣装の3歴史に思いをはせながら、お部屋に飾っておかれても、うっとりしてしまいます。
このアイテムは3万円以上なので送料無料でございます。(沖縄県、他離島、遠隔部は除く)